北風と太陽

よく患者さんに説明するときに例え話でするのが

北風と太陽のはなし


歩いている男の人のコートを脱がそうと北風は強風を男の人に吹きかけますが

男の人はコートを飛ばさせまいと、必死にコートを握りしめて歩いて行きますが

一方

太陽はポカポカと男の人を照らし、男の人は、あまりの暑さに参り

コートを脱いでしまいます。


身体のケアも、同じような感じが僕にはします。


気持ち良さを求めて、グイグイと闇雲に強押しされると

感情面では、オー!!そこそこ。もっと押してくれ~となっても

身体的には外部からの攻撃なので、守らないとという働きがされ

筋肉がより硬直したり、強く押され組織を破壊されたりして

まったくの効果がなかったり、ちょっとしか変化がないように感じられます。

もしくは逆に身体をもっと悪くしてしまっていることもあります。

(きちんと勉強されていて、ちゃんと強押しでも身体を変化させている先生もいます)

一方

触れているだけのような感じで触っていると

身体の抵抗が少ないので、抵抗の状態を感じながらス~と押す感じで

刺激を入れていくと、患者さんは単に触れているだけに感じていて

何しているのか分からない、物足りない感じになってしまうけど

身体には適切な刺激が伝わって、身体が変化していってくれます。



健康になりたいと言いながら、その時の気持ち良さを求めている人が多い感じがします。


あなた自身が本当に自分の身体を良くしたいと思っているのなら

その時の気持ち良さで身体が良くなっていると思い込み、満足するのか?

物足りない感じがしても、身体の変化を感じるほうがイイと思っているのか?

どちらを選びますか?